ツナワタリマイライフ

日常ネタから技術ネタ、音楽ネタまで何でも書きます。

みんなで強くなるチームビルディングを支える脱・属人化

はじめに

今日もポエムです。どうした。ポエムはいいからコードをかけ。そんな声は聞こえないようにして続けます。

なんで属人化をころしたいの

僕自身が強く興味を持っていることが属人化を殺す、ということなんです。なんでそれをしようと思っているかというと、子育てのため休職する先輩の穴を埋めるため異動してと抜ける当日に言われ、引き継ぎもクソもない状態で仕事をはじめることになった経験がでかいと思います。

一応、その最終日の午後にあきらめつつ会話したんですが、「僕が知ってることはリーダーさんが知ってるから大丈夫。僕しか知ってることはない。」と言って去りましたが、リーダーさんが知っていることはその担当の方の仕事の大局的な進捗だけで、実際のオペレーションレベルでは共有されるはずもありません。

別に異動になったときに引き継げばよくない?

だからその引き継ぎのコストがバカにならないんだってー!

この出来事があって以来、僕は引き継ぎを不要、つまりいつ自分が職場から抜けてもいい状態にする働き方を僕自身するようになりました。引き継ぎに一週間とか二週間とかかけてる現実がそこら中にありますからね。。。びっくりする。

そもそも引き継ぎ自体のコストがもったいないということと、人材流動自体が頻繁にあります。これが1年に1回ぐらいならまぁいいけど、そうはいかないでしょう。チームメンバーそのものの急な異動、転職は年に数回ありますし、発注先メンバの入れ替わりだって頻繁にあります。

(高いレベルの)技術的な属人化は存在しうる

とはいえ、技術的にその人しかできないことはあるべきであり、高いレベルになるとこれはどうしても存在すると思います。それがプロフェッショナルなんだと思います。僕が言いたいのはその高いレベルの属人化ではなく、笑っちゃうぐらい低いレベルの属人化です。

自分が一度経験して、最初はできなかったけどできるようになったことは、誰かが踏むかもしれませんね。トラブル解決のためのナレッジや、あるいは社内手続きのためのめんどくさい手順だったり、自分のために作ったちょっとしたスクリプトだったり、そういう細かいものをチームに撒いて、自分がいなくてもみんなができるように一手間かけてしておきます。

一度経験すればそのひとは5分で解決できても、初めて出会う人は30分、1時間かかるかもしれません。そういうコストを減らしたいですよね。

みんなで強くなるための委譲

自分しかできないこと、自分しか知らないことに出会ったら、それをすぐ、チームメンバー全員ができるように整備します。

また、自分が受け持っている短期、中期の仕事は、一定期間経ったら別にひとに委譲してしまいましょう。サーバ管理の仕事だったり、ビルド環境の仕事だったり。定型的な仕事は、最初は自分だけができるでいいですが、最終的には誰かに引き継げるようにしておきましょう。その手段が自動化だったり、ドキュメント化です。

ここがちょっとコツで、「自動化しろー!」ってのはよく言われますが、自動化するためには、メンバー自体の技術教育が必要であるということです。属人化をなくすためにはチームの平均レベル向上が不可欠で、この視点を飛ばして自動化してしまうと「誰もメンテできないよー!」ということになります。

「ドキュメント化」にしてもそうです。文章に書き記すスキルというのは実は誰でもできることではありません。アウトプットにもコツがあります。他者が読みやすいドキュメントを書くスキルも、誰もができることではありません。最初はあなたがテンプレートぐらいを用意して書きやすくして、少しずつチームメンバーのドキュメンテーションスキルを向上させる必要があります。

チームビルディング

ここまで書いてきて、脱属人化を志すことは、チームメンバー全員の底上げをする、チームみんなで強くなる行為に他なりません。

これまで、属人化を防ぐことによって、以下のようなものが蓄積され、誰でもできるようになります。

  • 1度やった業務
  • 定型業務

これをするとともに、自動化やドキュメンテーションを行うための技術力も底上げされます。

さらに、こうやって共通でぶつかる壁を徹底的に減らすことによって、全員が未知の問題にしかぶつからなくなります。つまり、全員がチーム内で唯一の存在になります。それにぶつかるたびにそれをチームメンバーにばらまいてまた底上げします。

こうしてチームの成長が加速度的に速くなり、みんなで強くなるチームになります。

おわりに

僕はこういった考えをもとにチームビルディングを行っています。そしてこれを行うために、いろんな方法で仕掛けをチームにばらまいています。そのコツは昨日書きました。

take-she12.hatenablog.com

普段から自分が強く意識していることを、一度文書化しておこうと思って書いてみました。まずはこの考え方をチーム内で共有することからはじめようと思います。