はじめに
教養って何?の答えを未だに求め続けている。前回はこの本を読んで、いや語彙も大事やけどね?と思いつつことわざをつぶやくbotを作ったりした。
しかしまだまだしっくりきてないのでもう1冊教養って何だ?の疑問に答えてくれそうな本を読んでみました。
- 作者: 出口治明
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/09/30
- メディア: 新書
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教養とは
筆者の出口さんが言う教養とは以下の3つ。
- 人生を楽しくするためのツール
- 自分の頭で考えられること
- 自分の意見を持てること
若干粒度があってないですが、このような主張です。もちろん、語彙、言葉を知っていること、知識があることもあげていましたが、それは教養を深めるためのツールでしかないという主張でした。
この内容はまさに「腑に落ち」ました。(自分の頭で考える際には「腑に落ちる」ことが大事、とも)膨大な知識があればいいわけじゃなくて、それを使ってどう行動するか、どう面白くするか、どう考えるか、そして考えた結果いろんなことに対して自分の意見を持っているひと、これこそが教養人じゃないかと思いました。
人生観
出口さんの人生観に「面白いか面白くないかが価値基準の全て」という話があって、これはとても私の考えと近いと思いました。何かをやるにしても、普通にやることに加えて何か「面白いことをしたい!」と思うし、何かを決めるとき、はじめるときも「何か面白くないんだよね〜〜〜〜こうしよう!」って言ったり。あとは面白そう!って思ったらすぐ声かけて実現する。ひとと会うときも「面白そう」なひとと会う。このあたりの人生観は同じだなと思いました。
ちなみにこの「面白い」は「興味深い」と交じり合ったニュアンスです。伝わるかな?僕の面白いは「バカやりたい」も含んでますが(笑)
旅行観
私もよく旅行するんですが、最近自分の旅行の仕方に疑問を持っていて、「観光地」に行くのが何とも心が求めていないような気がしていて。例えば友人と旅行するにしても事前に調べて行く場所決めるとか。そういうのが何か違うなぁという気がしていました。
それで最近やってる試みは、宿を事前に取る、最低限行く場所を1,2箇所決める。(観光地かもしれないし、そうじゃないかもしれない)それをクリアさえすれば(必須タスクと読んでいる)あとは何をしても良い、気の向くままに、という旅行スタイルで最近は落ち着いています。
やっぱり「ふらっと入る」ってのが面白いんですよね、いろんな発見があって、いろんなひとと出会って。現地のひとにおすすめされた場所に急に行ってみるとかね。それこそが醍醐味かなと思います。
しかし筆者の出口さんは、事前に宿は取らず、適当に電車に乗って気が向いたところで降りる、まさに放浪の旅で、なかなかここまでは振りきれないなぁと思いつつ、そういう旅行もしてみたいなと思いました。しかも海外だしね、英語。。。
おわりに
他にも政治、経済、時事問題に対する考え、これから日本を担う若者へのメッセージ、英語観とたくさん載っていて、どれも自分自身の体験を交えて説明されています。でも全然自慢っぽくなくて、適切な引用がされていて説得力がありました。
教養とは、人生とは「旅・本・ひと」だという3つの柱には私も同意権です。これからも旅をして、本を読んで、会いたいひとに会う人生でありたい。
教養ってなんだっけ?ってひとや、漠然と成長したい!とか思ってるひとは読んでみるといいきっかけになると思います。